中堅の運送会社・亀田運輸のカスタマーサービス部に勤務する相良凌介は、妻の真帆、高校2年生の娘・光莉、小学4年生の息子・篤斗の4人家族。一家は団地住まいだが、建築中のマイホームの完成を心待ちにしていた。ある雨の日、凌介の部署に配達中のトラックが事故に遭ったという連絡が入る。このままでは配達が滞ってしまうため、凌介は事後処理に追われるものの、部下の瑞穂のサポートで事なきを得る。その晩、凌介が帰宅すると、家に誰もいなかった。真帆と光莉の携帯に連絡しても、つながらない。3人で映画にでも行ったのか…?凌介は、大学時代の友人・河村からの誘いを思い出す。凌介たちと同じサークルだった日野が店を出したので、開店祝いでサークル仲間が集まることになっていたのだ。凌介は、日野の店へ向かう。凌介が店に着くと、すでに他の友人たちは帰った後で日野が片付けをしていた。学生時代に戻った気分になり、はしゃぐ凌介と日野。日野は、おどける凌介と写真を撮る。そこに河村も合流。河村は今最も売れている週刊誌「週刊追求」の編集長。3人で楽しく飲み、深夜、帰宅した凌介は異変に気づく。真帆たちは、まだ帰っていない。すぐさま真帆の母・志乃生に連絡するが、3人は実家にも行っていなかった。